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PURE Japanese translation

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PASCAL-大学による地域関与(PURE)プロジェクト 背景 このプロジェクトは、地域における高等教育システム(大学と職業教育学校の高等教育部門を含む)と 高等教育システムによる地域関与についてのプロジェクトです。当プロジェクトは、高等教育の制度的 管 理 ( the Institutional Management of Higher Education ) と OECD の 地 域 開 発 ・ 公 共 管 理 総 局 ( the Directorate of Territorial Development and Public Governance)の協力のもとで行われている OECD プログラ ムから派生した評価プロジェクトで、「地域発展に高等教育機関がもたらす寄与のサポート」をテーマ に掲げ、世界 12 カ国 14 地域で活動を行っています。当プロジェクトの研究は、地域の自己評価と、同 分野の専門家による国際的な評価に基づいています。14 地域のレポートは、一般に公開されています。 最終総合レポートである高等教育と地域-世界的競争力と地域関与は 2007 年に発表され、英語版・フ ランス語版・スペイン語版がこちらのサイトでご覧いただけます。 (http://www.oecd.org/document/48/0,3343,en_2649_35961291_39872432_1_1_1_1,00.html)この研究は、高 等教育機関と地域・各国政府に対して政策・実施に関する指針を示すもので、それぞれの国家・地域の 能力向上を支援するものとなりました。 この研究の初期段階で、地域の経済的、社会的、文化的発展において高等教育機関が果たす貢献の可能 性が十分に発揮されていないことが分かりました。この段階のレポートは、改善に対する障壁の分析を 行い、同時に大学に対し地域の経済、社会、文化発展に関する幅広い行動計画を導入するように提言し ています。また、教育機関とそのスタッフに対し、中小企業との関わりを持つ事を今までよりも大きな 形で奨励し、自主性を尊重するように推奨しています。同時に産学協同に対して、国として規制や租税 環境の面において支援を行うように推奨しています。 レポートでは、供給側の知識の移行に焦点を置くのではなく、大学間の相互関係におけるビジネス需要 を生み出す努力を国として行うべきであるとの提言を行っています。大学自体は、企業家精神を養うべ きであり、同時にサービスの幅を広げ、より広範囲の企業や雇用主のニーズに応えるべきであると考え ています。このレポートは、「足を活かした知識の移行」の重要性を強調しており、すなわち学生や卒 業生が知識移行の効果的なメカニズムになりえることを意味しています。 この研究に関わった 14 地域からの反響は肯定的なものでした。当プロジェクトは、地域と高等教育機 関が経験を分かち合い、交流し、協力し、コミュニケーションを図る能力を改善することに成功してい ます。また、地域内の協力関係も強化されました。圧倒的多数の地域が、同分野専門家による国際的な 評価の質の高さと適時性に満足していました。 Current Work 現在進行中のプロジェクト PASCAL パスカル(http://www.obs-pascal.com)は、強固な諮問委員会を持つ組織で、OECD やその他の 機関の評価者を含む協力機関から構成されています。PASCAL は、90 年代後半の OECD による地域開 発事業に端を発し、2002 年にメルボルンで開催された国際 OECD 会議でビクトリア州と RMIT 大学と共 同で創設されました。PASCAL の事業はヨーロッパにも拡大し、グラスゴー大学がヨーロッパの拠点と なり、アメリカにおいてはノーザン・イリノイ大学をその拠点とし、オーストラリアではメルボルンの RMIT 大学が管理本部となっています。協力機関の諮問委員会には、2004 年-2007 年の OECD プロジェ
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クトの 14 地域中の 12 地域からの専門家評価委員(56 名の評価委員のうち 19 名)と自己評価チームの メンバーから数名が参加しています。 PASCAL は、新たな地域において過去に行った事業を拡大・発展させています。現在これらの地域では、 2009 年 1 月 1 日から 2010 年 12 月 31 日までの 2 年間の研究が展開されています。PASCAL-大学によ る地域関与(PURE)プロジェクトと名付けられたこのプロジェクトでは、世界 15 地域において 2004 年-2007 年のプロジェクトでは完全に解決できなかったいくつかの重要な問題に取り組んでいます。
プロジェクトが行われている地域は下記の通りです。 ノルウェイ-Bukersud County オーストラリア-Darling Downs イングランド-Essex County ベルギー-Flanders Region ボツワナ-Gaborone City スコットランド-Glasgow City イングランド-Kent County スウェーデン-Jamtland Region レソト オーストラリア-Melbourne City アメリカ-Northern Illinois イタリア-Puglia Region ハンガリー-South-Trans-Danubian Region イギリス-Thames Gateway, London スウェーデン-Varmland Region PURE が活動を広げていく分野には下記が含まれます。
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全ての社会的発展の要素、すなわち文化、市民社会、健康と福祉、環境、経済に及ぶ、高等教育 機関の革新的なシステムと人的能力構築に対するアプローチのモニタリングと比較。 障壁とその克服方法の特定。必要に応じて、協力関係者や機関にとっては新しい方法となる、他 の地域で成功を収めているアプローチを試みる。 既存データの調査と、より効果的な使用。地域開発における高等教育の協力関係が与える影響の 調査。これは、「ソフトな」社会的側面、文化的側面、健康や持続可能性を含む、高等教育の協 力関係を基にした地域開発のための現実的なタスクやターゲット(測定基準や影響評価)を視野 に入れたうえで行う。 必要に応じて、基準に従った特定の評価活動を決定する。 地球温暖化とその他の環境問題(交通や廃棄物管理・処理など)の影響力の研究。また、そのよ うな問題に対する高等教育機関の科学や社会科学の応用(インテリジェント・エネルギー計画な ど)の可能性の調査。 委任に関しての現状の比較・分析。 大学による関与の仲介モデルの比較。 国として大学の関与に対する擁護を行い、国内の他地域においても地域関与を展開するための方 法の意見交換。
すべての地域が全活動に関わっているのではないことは明らかであり、また 8 分野のうち、どれに重点 を置くかに関しては地域の判断が尊重されます。すなわち、PASCAL は活動計画において地域の考えに 同意しているということです。これには、協力機関で構成される国際的な評価グループと、研究者と地 域計画者のチームによる二度の訪 問も含まれます。 多くの評価方法では、評価グループが外部からの関与を始める前に、共通の一般テンプレートを用いて、 地域が詳細な状況の自己評価を行うように求めています。PUREは、多くの面でこのようなアプローチ とは一線を画しており、地域ごとに異なる状況に合う方法を探すように努めています。単に査定的で一 方的な評価ではなく、PUREでは各地域に対して、相談役としての役割を果たし、発展的なアプローチ をもたらす道を追求しています。(こういった理由により、PUREの評価チームは諮問発展グループ (CDG)と呼ばれています。)PUREでは、活動に着手する初期段階から協力関係のクオリティの変更 と改善を重視しており、また高等教育セクターに対しても利益をもたらす地域開発における有益な結果 にも明確な重点を置いています。 地域が、類似の目標や課題を抱える他の地域と直接交流を行なうことで、実践的なことを学び、優れた 方法を採用する後押しをしています。CDGは、PUREのネットワーキング・アプローチを強化し、他の 地域で活動しているメンバーを別の地域に派遣し、地域同士を結び付けることにより、異なる地域で活 動する「相互評価委員」が共通の関心を分かち合えることを可能にしています。PASCALでは、これを 「同分野の専門家による評価(peer reviewing)」と呼んでいます。 この評価プロセスにおいて、過去と現在の経験から学べるということは最も重要なことです。また、地 域ガバナンスと実りの多い協力関係のマネージメントに関する情報提供を行うために入手可能な全ての ソースからのデータを最大限に活用できるということも不可欠です。そのために、専用のリンクパート ナーと地域調整グループの地域代表を通して地域と共に活動を行い、高等教育機関システムと地域にお いて有効性が確認された基準評価ツールを使用しています。 PUREの主要な目的は、地域で起こっていることを改善し、優れた方法の持続と継続のための活動を行
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うこと、そして行動第一であることです。 地域にもたらされる利益
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必要に応じ、上記に示された活動調査に参加できる 国際的な基準評価への特別な機会が得られる 他地域にも移行可能な慣行にアクセスできる 高等教育が、いかに地域の競争力を支援し、バランスのとれた持続可能な発展をサポートするこ とができるかに関して分析を行っている地域から直接学ぶことができる 共通の関心事を持つ OECD 内外の地域と、ウェブ会議や対面ミーティングや訪問を通してリン クできる。これは、総合的学習と世界的地域競争力の現実を反映しています。
現在のクラスター(各地域がそれぞれ主導しており、コホート 1 の 15 地域とのディスカッションを 受けて特定されました)は下記の通りです。
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地域の革新と再生 社会的一体性と積極的な市民 創造的・文化的な産業 グリーン・スキルとグリーン・ジョブ 第三次システム 地方部・遠隔地域の持続 生涯学習と学習地域
費用 地域参加費用は年 25,000 ユーロで、通常 2 年単位での支援となりますので総額 50,000 ユーロになります。 この金額は毎年、通常のインフレに伴い変動します。 次なる一歩 2009 年 11 月に新しい地域において、新たな研究(次コホート)を始めました。また、その他のさまざ まな地域にもこのコホートに是非ご参加いただきたく思っています。これは新しいコホートのその他の 地域だけではなく、上記のコホート 1 の地域との交流も可能にする機会を提供することになります。 現在、下記の都市・地域への関与について話し合いを行っています。 アルバータ、アルガルベ、ベルファスト、ボーンホルム、コロラド、ダブリン、フロリダ、ヘルシンキ、 ルイジアナ、マケドニア、マンチェスター、ミラノ、ニューファンドランド、ノールパドカレ、エーレ スンド(デンマーク/スウェーデン)、シャノン、イングランド南部、イングランド南西部、タスマニ ア。この中で、コロラドとヘルシンキとイングランド南西部はすでにコホート 2 に参加しています。
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これは、その他の地域がすべて参加することを意味するものではありませんが、もちろん実行可能なコ ホートが作られるはずです。また、上述のプロジェクトに関心を示した地域のリストを、特にアジアや ラテン・アメリカを重点に拡大していきたいと考えています。 皆様と PURE に関して詳細をお話しできることを大変楽しみにしています。また、皆様と直接お会いし て、またはテレビ会議やビデオ会議を通して、あるいは次のレベルへと物事が進むことが前提であれば、 もちろんお伺いして活動に関してお話しさせていただければと思います。
マイク・オズボーン教授 クリス・デューク教授 グラスゴー大学 PURE
連絡先: [email protected]
Translation provided by Translating and Interpreting Programs, RMIT University, Melbourne, Australia Kaoru Takasugi Kanae Okuyama
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